北軽井沢ブルーベリーYGHでお出しする食事は、ごはんです。
基本的にパンはお出ししていません。
パンを出さない理由は、マネージャーの実家、佐渡が島には日本で一番おいしいんじゃないかと思うお米があるからです。
「朱鷺と暮らす里米」というお米を取り寄せているのですが、これがおいしい。
炊きたてごはんと、塩でもおいしいお米なので、ぜひ皆さんにも食べて欲しいというのが第一の理由。
また、軽井沢はパンがおいしいところでもあるので、うちで出さずとも、数々のパン屋さんが、おいしいパンを提供しているので、うちはあえてご飯で、というのが第二の理由です。
けれど、個人的にはパンも好きでして、増税前には、ホームベーカリーを買おうかどうか悩みました。
(結局まだ買っていない・・・)
1歳になった息子は、もちろんご飯も好きですが、私に似たのか、パンも大好き。
毎日、朝食にはパンを食べるようになると、パンの材料が気になります。
市販のパンには、マーガリンとショートニングが使われていることが多いのですよね。
この二つに入っているトランス脂肪酸が、健康に悪いとのこと。
ぜっったい口にしたくない、一口たりとも食べさせたくない!
というような考えはないのですが、赤ちゃんの食べるもの、それも主食なので、なるべく安心なものを食べさせたいのが人情です。
手作りのパンは、その点、材料が分かるので安心、ということで、息子が生まれてから、なるべくパンは手作りにしました。
手作りする時間と気力が無いときも、パンの聖地と言われる軽井沢だけあって、マーガリン不使用のパンを売っているので助かります。
スーパーツルヤさんで売っている「石窯パン」はバターで作られていますし、ブルーベリーから車で3分の「森のパン屋さん」のパンの油脂は、オリーブオイルを使っているのでこちらも利用しています。
パンを自分で作るようになって、良かったことは、パンの味が以前より分かるようになったことです。
分かると言うより、気をつけて食べるようになったことでしょうか。
初めて作ったパンのレシピは、なぜか塩が入っていないものでした。
赤ちゃんには塩が入っていないくらいの方がいいだろう、と思って作ったのですが、出来たパンは、大幅に普通のパンと違う。
そもそも、パンの味がしない。
シロウトの作ったパンとはいえ、これは違いすぎやしないか・・・。
ネットで調べてみると、塩が粉の風味を引き出すそうなのです。
標準的な塩のレシピで作り直してみると、
「これこれ」
と、言いたくなる馴染みのパンの味がして、ようやくほっとしたのでした。
後日、スーパーで「無塩パン」なるものを買ってみたら、私が作ったパンの味でした。
塩は塩味をつけるものじゃなく、風味や、歯切れの良さまで引き出すものでもあるんだなぁ、と大変勉強になりました。
塩だけでなく、バターや砂糖の量を変えると、パンの味も変わってきます。
今まで何気なく食べていた食パンも、バターが多いと香りや風味が豊かですし、オリーブオイルで作られたパンはあっさりとして、フランスパンに近い味。
砂糖が多いとしっとりふわふわで、少ないと歯ごたえのあるパンになります。
そして、バターが入っている食パンは、バターをつけるとおいしく、オリーブオイルが入っているパンは、オリーブオイルに塩を入れたものをつけて食べるとおいしいことも気がつきました。
そうして、味比べをしていると、何もつけない食パンが店によって様々な味を持っていることがわかります。
食パンがおいしいパン屋さんはいいパン屋さんだと聞きますが、もっともですね。
最近作った食パンです。
早速息子の朝ご飯になりました。
私の作るパンは、まだまだシロウトで、焼きすぎたり、固かったり、形もきれいにはいかず・・・難しいもんです。
ですが、自分が作ったかわいさ余って、2割増しでおいしく感じます。
いつか、お客さんにお出しできるパンを作りたいですね。
今のうちに、息子にたくさん食べてもらって、腕をみがこうと思います。