
先日、YUSHI CAFE に行った時、とても魅力的なジャムがありました。
小諸でりんご農家をされているかねかわ農園さんのジャムです。
こちらのジャムは、知る人ぞ知るジャムで、インターネットなどで宣伝は全くしていないのですが、かつて、効きジャムコンテストで全国ナンバーワンになったこともあるという実力派。
何より、YUSHI CAFEで取り扱っているというところが、信頼できる気がしたのでした。
YUSHI CAFEは、野菜や小麦は、くさぶえ農園さんという有機野菜農家さんのものを使っていて、基本的に、地産地消と言うのでしょうか、地元のおいしくて安全な食材を使っているように感じました。
そのYUSHI CAFEで販売していたジャムです。
いかにもおいしそうで、帰りがけにブルーベリージャムを買って帰りました。
どうやら、かねかわ農園さんのジャムは、軽井沢に直売所があるらしい。
おお、そんな近くに直売所があったとは・・・、と感動してネットで調べてみると、国道18号沿いの塩沢信号の近くでした。
ネットで検索していると、実はうちが作っているホームページにかねかわ農園さんの情報が見つかりました。
どうやら、マネージャーはチェックしていたようです。
さて、国道18号は、比較的お高いレストランが並ぶエリアでもあります。
軽井沢は、昔、宣教師や滞在する外国人達が、ジャムの作り方を軽井沢の人たちに伝授したそうで、とにかくジャム屋さんが多い。
老舗の、沢屋、中山のジャム、小林ジャムはジャムの御三家と言われていますし、若い女性に人気のセルフィユや、ファーマーズギフトなど、センスのあるジャム屋さんもたくさんあふれています。
その中で、YUSHI CAFEが選んだかねかわ農園さんのジャムは、どんなお店なのでしょう。

夏の間、道ばたに出現する直売所のようなお店。(失礼!)
「知っている方でなければ、おそらくみつけることは難しい」
と、YUSHI CAFEで紹介されていた通りのお店です。
駐車スペースもあります。
外観はりんご直売所ですが、中に入るとジャムがいっぱい。

お店に入ると、店主のおじさんがジャムを試食させてくれました。
「おいしい!」
今が旬の紅玉ジャムは、自然な甘さで、果実いっぱい。
りんごそのものの味が閉じ込められたジャムでした。

「ジャムって、砂糖やペクチンをたくさん入れると、いくらでも安いジャムが作れるんだよね。だけどそういうものは美味しくない。必要な分は入れるけど、必要なかったら、入れない方がいいよね」
おじさんの素朴な言葉から、おいしいジャムを作りたいという気持ちが伝わってくるのでした。
ルバーブや、ほうずきとリンゴのジャムなどめずらしいジャムもあります。
おじさんに、ここは何年やっているのですか、と聞きました。
「りんご農家は30年やってるよ。ジャムは15年前くらいからだね。編み物の先生がいてね。りんごを作っているのなら、おいしいジャムを自分で作ってみたらどうかって勧められたんだよ」
YUSHI CAFEでここを知ったと言うと、
「最近は、インターネットを見てくる人が多いね。俺はインターネットとか全くやらないから、知らないけど、宣伝してくれる人がいるみたいで、ありがたいね」
雑誌にもいろいろ紹介されているようで、
「LEE」や「BLUTUS」に紹介されている記事が飾ってありました。
ほんとに、知る人ぞ知るジャム屋なのです。
ひょんな事から、私が北軽井沢でユースホステルをやっていると言うと、
「宿やってるの? 今度愛人と泊まりに行こうかなぁ」
「じゃ、お忍びで来てください」
「いやいや、堂々と」
なかなかユニークなおじさんなのでした。

YUSHI CAFEのごろごろジャムを食べて以来、ジャムを作りたい熱が再発していたので、「紅玉」と、「ラ・フランス」を買って帰りました。

紅玉は、酸味があり、大きさも小さいので、あまり作られていない品種です。
が、今ある様々なりんごは、紅玉をもとにして、品種改良されているものが多いのです。
生で食べるには少々酸っぱいのですが、その酸味が、アップルパイやジャムには最適で、料理好きな人に根強い人気があります。
私も、この時期にしか入手できない紅玉を使って、毎年ジャムを作るのが恒例になってきました。
次回は、紅玉を使って、ゴロゴロリンゴジャムを作ります!

★かねかわ農園直売所
地図が載っています