
実家@館林さんぽ・第三弾は
「旧秋元邸のおひな様祭り」です。
城沼さんぽの途中にある旧秋元邸を訪ねました。

秋元邸は、館林城の最後の城主(1845年〜1869年)、秋元氏の別邸でした。
秋元氏は、山形から館林に転勤してきた館林城のお殿様です。
このお殿様は、水害や干害で苦しんでいた村人達を、年貢の取り立て方を変えるなどして助けました。また、災害が発生した時には、救援活動もしていたそうです。
庭には菖蒲園があり、初夏の頃にはさわやかな庭園になります。


3月3日まで、館林の各地では、お雛さま祭りをやっています。
旧秋元邸では、おひな様を飾っているというので、立ち寄ってみました。

天井の低い、懐かしい感じのする家に入っていくと、たくさんのおひな様がお出迎え。

うちの実家にも七段飾りのひな人形がありました。
期間限定で出されてくるおひな様は、子供の目にはいわゆる「カワイイ」感じはしないのですが、飾ったとたんに特別の空間になるような、花がぱっと開くような、あらたまった気持ちになったものです。
私はおひな様よりも、こういうままごとセットのような飾り物が好きでした。

こちらは明治初期のおひな様。
着物にも年期が入ってますね。
ちょっと固い表情。
NHKの大河ドラマに出てくるお殿様みたいです。

こちらは平成のおひな様。
バックが金屏風ではなく、満開の桜になっているのが現代風。

こちらも平成のおひな様。
お内裏様とおひな様の乗っている台が進化して、橋桁がついてます。
顔も明治時代のおひな様とくらべて幼い顔してますね。
日本のアニメ文化が日本人形の世界にまで影響しているのかと思うとおもしろいです。

昭和のおひな様。
大奥のようなお屋敷に収まっているのが珍しいですね。
三人官女はほうきやら、鍬っぽいものを持っているし、白髪のばあさんがいるのが謎です。
この人、誰なんでしょうか。

現代の家事情に合わせたミニおひな様のコレクションもありました。
狛犬おひな様。

唐辛子の中に猫ひな様。
かなりおひな様からかけはなれている気がしなくもない・・・。

つるし雛も見事でした。

かわいいウサギ雛。
つるし雛って、こういう古い家が似合いますね。

ゆがんだガラス窓からは日本庭園が。

こういう古い電気配線にもぐっときます。

欄間にさりげなく掘られた鶴の群れもいいですね〜。
すっかりタイムスリップした秋元邸さんぽでした。