2013年03月02日

旧秋元邸のおひな様

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実家@館林さんぽ・第三弾は
「旧秋元邸のおひな様祭り」です。
城沼さんぽの途中にある旧秋元邸を訪ねました。


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秋元邸は、館林城の最後の城主(1845年〜1869年)、秋元氏の別邸でした。
秋元氏は、山形から館林に転勤してきた館林城のお殿様です。
このお殿様は、水害や干害で苦しんでいた村人達を、年貢の取り立て方を変えるなどして助けました。また、災害が発生した時には、救援活動もしていたそうです。

庭には菖蒲園があり、初夏の頃にはさわやかな庭園になります。


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3月3日まで、館林の各地では、お雛さま祭りをやっています。
旧秋元邸では、おひな様を飾っているというので、立ち寄ってみました。


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天井の低い、懐かしい感じのする家に入っていくと、たくさんのおひな様がお出迎え。


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うちの実家にも七段飾りのひな人形がありました。
期間限定で出されてくるおひな様は、子供の目にはいわゆる「カワイイ」感じはしないのですが、飾ったとたんに特別の空間になるような、花がぱっと開くような、あらたまった気持ちになったものです。
私はおひな様よりも、こういうままごとセットのような飾り物が好きでした。


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こちらは明治初期のおひな様。
着物にも年期が入ってますね。
ちょっと固い表情。
NHKの大河ドラマに出てくるお殿様みたいです。


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こちらは平成のおひな様。
バックが金屏風ではなく、満開の桜になっているのが現代風。


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こちらも平成のおひな様。
お内裏様とおひな様の乗っている台が進化して、橋桁がついてます。
顔も明治時代のおひな様とくらべて幼い顔してますね。
日本のアニメ文化が日本人形の世界にまで影響しているのかと思うとおもしろいです。


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昭和のおひな様。
大奥のようなお屋敷に収まっているのが珍しいですね。
三人官女はほうきやら、鍬っぽいものを持っているし、白髪のばあさんがいるのが謎です。
この人、誰なんでしょうか。


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現代の家事情に合わせたミニおひな様のコレクションもありました。
狛犬おひな様。


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唐辛子の中に猫ひな様。
かなりおひな様からかけはなれている気がしなくもない・・・。


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つるし雛も見事でした。


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かわいいウサギ雛。
つるし雛って、こういう古い家が似合いますね。


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ゆがんだガラス窓からは日本庭園が。


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こういう古い電気配線にもぐっときます。


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欄間にさりげなく掘られた鶴の群れもいいですね〜。
すっかりタイムスリップした秋元邸さんぽでした。
































posted by 智子 at 11:07| Comment(3) | TrackBack(0) | 館林の実家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月28日

城沼おさんぽコース

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館林@実家紹介シリーズ第二弾。
妊娠10か月に入って、検診のため、産婦人科に行きました。
検診では毎回、血圧、検尿、体重測定を必ずするのですが、今回とうとう理想体重をオーバーしてしまいました。
それも、二週間で2キロ増!
担当の女医さんが一言。

「これ以上体重を増やさないように」

うっ。
だって、実家にはいただきもののお菓子とか、果物とかいっぱいあったんだもの。
実家での上げ膳据え膳生活がきっちり体重に反映されていたのでした。
女医さんが言うには、体重を押さえることが、安産への一番の近道なんだそうです。
10か月に入ったら、(体調が良ければですが)どんどん歩いてOKだそうで、なるべく歩こう!
と決心したのでした。

館林は沼が至るところにあります。
せっかく歩くのなら、少しでも自然の中を歩きたい。
と思って行った城沼は、私のお気に入りの散歩コースになりました。


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城沼は一週8キロ。広さも、見かけも、沼というより、湖のようです。
かつて館林城はこの沼を天然の要害として利用していたそうです。
沼の周辺には、つつじヶ丘公園や、科学館、館林城跡、尾曳神社、善導寺などの名所旧跡が集まっています。


城沼・蓮.jpg


水辺に映った茎が幾何学模様に。
よく見ると上の写真は蓮の茎でした。
昔はレンコン栽培もしていたそうです。
花の時期は蓮の花の中をボートで遊覧もできますよ。


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水辺には水鳥がたくさん。
地元の人たちの憩いの場でもあるらしく、常連さんと思われるおばさんがパンを持って現れると、水鳥が一斉に集まってきます。
おばさんの服を引っ張ってパンをねだる白鳥の頭を、おばさんが叩いているところは、まるで飼い犬のような馴染みかた。


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優雅そうに見えて、白鳥って、けっこう大胆なのですよ。


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いつも水の中にいると思っていた白鳥ですが、陸に上がってひなたぼっこも好きらしい。
近くで見ると、思っていたより大きくて迫力があります。
友人は白鳥の首を見て
「掃除機のノズルみたい」


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水鳥達のくつろいでいるイカダのような物、これは人工的に作った
「浮島」
です。
この、浮島には炭やプラスチックが入っていて、浄水器のような役割をしています。
城沼は、夏にはアオコ(粒子状の藻)が発生するのですが、沼のプランクトンや栄養を浮島の上に生える植物が吸い取って+水を濾過して沼をきれいにしているのだそうです。
がんばれ、浮島。


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桜のつぼみはまだ固そうですが、沼の周辺は春でした。
福寿草が、まぶしいくらいに咲いています。


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こちらはクリスマスローズ。
どちらも、春告げ花ですね。
明日からは3月。
近づく春が、ますます待ち遠しくなりました。



posted by 智子 at 11:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 館林の実家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月27日

茂林寺のひな祭り

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2月の中旬から、出産のため、館林の実家に帰省しています。
実家でゆっくりするのは久しぶりです。
友人が遊びに来てくれたので、子供の頃の遊び場だった茂林寺に行きました。


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茂林寺は「分福茶釜」の昔話で有名なお寺です。
茶釜に化けたタヌキが和尚さんに正体を見破られ、和尚さんへの恩返しに村人達に綱渡りを見せる、というお話は、よく知られていますよね。

このタヌキ、実は嬬恋村で悪さをしたタヌキが館林に逃げて分福茶釜になったという伝説もあるのです。
意外なところに嬬恋村と館林の接点があったのですね。

茂林寺に伝わっている寺伝では、
応永三十三年に、仏に仕える正通という人が全国行脚をしていた時に、群馬県の伊香保に立ち寄りました。
その時に守鶴という、じいさんの僧に出会います。
意気投合した二人は館林にやってきて茂林寺を建てます。
守鶴は、初代から十代まで代々の住職に仕えました。その間161年!
最初からじいさんだったはずなのに・・・。

ある時、千人法会という大規模なお茶会がありました。
千人もの来客にお茶を出したいけれど、そんな大きな湯釜はありません。
が、どこからか守鶴が持ってきた茶釜は、お湯がくめどもつきぬ不思議な茶釜で、お茶会は大盛況の内に終わりました。

すっかり株を上げた守鶴でしたが、その後、不幸な出来事が。
ある日、寺の小僧は見てしまったのです。
昼寝をしていた守鶴に、毛の生えた手足としっぽが生えていたのを。
守鶴はタヌキだったのでした。

「もうここにはいられない・・・」

と悟った守鶴はタヌキの姿となり、寺から消えました。


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と、言うのが寺の言い伝えです。
守鶴が住んでいた伊香保は嬬恋から車で1時間ほどですから、嬬恋村を追われたタヌキが伊香保に潜伏していて、館林に行き着いた、というルートもありそうな話です。

今でも、茂林寺には、昔タヌキだったという巨大な茶釜があります。

私が子供の頃は、本物のタヌキも境内で飼っていましたね。

どういうつながりかはわかりませんが、M24軽戦車というアメリカ製の戦車まで境内においてあり、子供達の格好の遊び場所になっていました。
今は残念ながら撤去されています。
この戦車、中に入ったはいいけれど、狭くてときどき出られなくなるんですよね。
きっと、何十人もの子供がそういう事をするので撤去されてしまったのではないかと想像するのですが。

そうそう、なぜか
「ダークダックス音楽館」
という施設も近くにできていました。

こういう混沌としたところが、館林の特長かもしれません。


茂林寺3.jpg


この日は、ひな祭りも近いということで、タヌキ達はおひな様の着物を着ていました。
季節によって茂林寺のタヌキ達はいろいろなコスプレをするそうです。昔は無かったコスプレに、お寺といえども、企業努力は必要かと感じます。

今はまだつぼみですが、4月になると、桜がきれいですよ。
特に大きなしだれ桜は見事です。
春になったらお出かけしてみてはいかがでしょうか。


☆茂林寺へのアクセス
http://www7.plala.or.jp/morin/access.html
posted by 智子 at 10:57| Comment(9) | TrackBack(0) | 館林の実家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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