
昨日、佐賀から帰ってきました。
正直に言うと、出発前まで、私は佐賀県のイメージがまったくつかめていませんでした。
九州の中で、どこにあるのかさえ曖昧なので、まずはガイドブックを買いに、本屋さんに行きました。
ところが、驚いた事に、佐久周辺の本屋さんに数件行きましたが、「佐賀」というガイドマップは売っていませんでした。
「九州」というガイドマップに伊万里や有田あたりが数ページ載っているくらいで、佐賀の情報は意外と少ないのです。
この地味なところ、佐賀県と群馬県は立場が似ているのでは?
と思いました。
群馬県は、栃木、茨城あたりとごっちゃにされていることが多いのです。
そして、行ってきました佐賀県。
観光ガイドにも、インターネットでも教えてくれなかった事で、
「おお、これが佐賀県かぁ」
と感じる事がいくつかありました。
1つ目の佐賀ショックはこれ、何だかわかりますか?

飛行機から撮った写真です。
海の上に並ぶバーコードのような物体。

有明海で養殖している「海苔」なのです。
このバーコード状の四角が広がっている様子は、海の中の海苔畑、有明海のマトリックスといった感じです。
こんな風景は初めて見ましたよ!
と、私は旅の途中で出会った佐賀県民の方々に言ったのですが、
「はぁ、私ら、見慣れちゃってるから・・・」
と、困った顔をされるのでした。
2つ目の佐賀ショックは、全国展開、どこにでもあり、同じ品揃えの「セブン・イレブン」で起こりました。
小腹を満たそうとセブンイレブンに入った私は、レジのおばちゃんに、肉まんを注文しました。
するとおばちゃんは、少しのためらいの後、言いました。
「すみません・・・」
あ、肉まん切らしてるのね。
それとも、まだ温まっていないとか?
と、次の言葉を待っていると、おばちゃんは、私が想像もしなかった答えを口にしたのでした。
「酢じょうゆ、切らしてるんですけど・・・」
え、酢じょうゆ?
佐賀では肉まんには酢じょうゆ必須なの?
と思いながら
「あ、そのままでいいので、ください」
と注文しました。
するとおばちゃんは、肉まんを包みながら言いました。
「マスタードは入れときますからね」
さらなるショックが私を襲いました。
佐賀では酢じょうゆだけでなく、マスタードまで標準装備なの!?
関東の肉まんには、何のオプションも付きません。

その後、フランクフルトを買ったダンナさんから、またもや佐賀ショック情報が。
佐賀のフランクフルトは、串に刺さっていない!
おまけに、ケチャップもマスタードも付いていなかったそうです。
佐賀県では、どういう基準でこれらの調味料類がやりとりされているのか、未だに謎です。

3つ目の佐賀ショックは、伊万里市の、大川内山という陶器の町で起こりました。
ここは、中国の山水画に出てくるような岩山に囲まれた秘境感あふれる所。
鍋島藩が、幕府や朝廷への献上品を作るために窯を置いて、門外不出の鍋島焼という陶器を作っていたのです。
怪しげな岩山に続く階段を登っていた時の事。
疲れ切った私の目の端に、何か赤いものが。

それはカニでした。
伊万里が海に近いと言っても、ここはかなりの山を登ったところ、こんなところにカニがいるなんて、びっくりです。
そういえば、昔、九州から来たお客さんと話した事を思い出しました。
「実家でいやになることは、畳の上にカニが歩いている事ですね」
畳の上にカニ!?
カニは海岸にしかいないものだと思っていた私は、かなりびっくりした覚えがあります。
あのお客さんの言ったことは真実だったのだな、と納得した瞬間でした。
九州に住んでいる方には、
「どこがショックなの?」
と、思われる事でしょうが、関東平野にしか住んだことのない私には、そんな事々がショックで、おもしろかったのでした。
こんな私の小市民的ショックよりも、大砲や、海軍学校を作った鍋島藩や、早稲田大学を作った大隈重信や、歴史的にすばらしい人々がたくさんいる事の方を書くべきかも、と思うのです。
が、思い返してみると、予想しなかった個人的なカルチャーショックに出会った時が一番、
「今、佐賀に来てるんだ」
という実感がわいてきたのも事実なのです。
のり畑とはわかりませんでした。未来的な光景ですね。
肉まんにからしは、塩やきそばにからしくらい、欠くことが出来ないものなのですが、酢醤油ですか、うーん。ラーメンに酢をかける人もいますが、やはり、作った人に敬意を表して何もかけない方がいいと思うけど・・・ところてんも、大阪では黒蜜をかけているのに驚かされました。
伊万里の友達のうちに泊まったとき、トイレが家の外にあって下駄を履いていったのですが、怖かったな。同じ日本でも文化が違って、これだから旅は止められない。
かに座のわたしとしては、可愛い分身なのですが。
そういえば、「のだめカンタービレ」というマンガがあるんですが、その主人公の天才ピアニスト(でも変人)は、実家は、福岡県大川出身だそうで、のり作りをしてるんですよね。
で、大川って、ほとんど佐賀県にちかい位置にあるって読んだことあります。
ん? 佐賀ネタには遠いですか? 申し訳ない(笑)
のり畑、不思議な光景ですよね。
海中に浮いているのに、こんなにきっちりした形で並んでいるというのがまたすごいです。
ところてんに黒蜜ですか! 塩焼きそばに辛子はおいしそう。今度やってみたいです。旅をすると、土地ごとの常識があるのが面白いですね。
柿の葉寿司に沢ガニが入っているのですか。それもまた変わった食べ物ですね。
このサイズだから、まるごと食べるのでしょうか。
水瓶座の私でも、かわいそうで食べられないかもしれません。
「のだめカンタービレ」まだ読んだことないのですが、面白そうですね。
確かに福岡県と佐賀県って近いですね。
今回はレンタカーを使ったのですが、佐賀市内から車で走ると、すぐ福岡になってしまうので驚きました。
そういえば、私がまだ幼かった頃、家には土間があり(佐賀のがばいばあちゃんの家と同じ)もっと大きな蟹が(当時あっかんデブという名称)家に入ってきていました。
これを見ると、ばあちゃんが、「大水の出るばいっ」と言っていました。これは標準語で、大雨が降るから、蟹が家に避難して来ているから、気をつけないかん。という意味です。
肉まんに酢しょうゆは、普通だと思っていました。あれが無いと、おいしゅうないもんねー
By 福岡県人
「ところ変われば文化も変わる」といったところなのでしょうか!?
おお。やはり家にカニは普通の光景なのですね。
あっかんデブという名前はひゃっかんデブの九州方言でしょうか?
肉まんに酢じょうゆ、2件目のコンビニで初めて食べましたが、おいしかったです。
私の中で、肉まんはパン・主食エリアに位置していたのですが、酢じょうゆをつけると、餃子・シューマイエリアに入りますね。
福岡・熊本に旅されているのですね。
福岡はぜひ行ってみたい地域です。すぐ近くまでは行ったのですが。
同じ日本でも文化の違いを感じるほどおもしろいですよね。
ひゃっかんデブは、人間に使いますね(おすもうさんクラス大きな人を指します)でも、幼い頃のイジメっこ達は、ちょっとでも、人のいじめの材料を探して、これを言って、からかってましたねー いい言葉じゃないです。
あっかんデブと呼ばれる蟹は、私達の地域では、「あっかん」と呼ばれ、赤い大きなはさみを持っていて、子供らが捕まえようとすると、その大きなハサミを振りかざして、戦いのポーズをとります。男の子達は、実際挟まれて、泣いてましたね〜
カニの勝ち!
今頃になって あっかん=「圧巻」だったのか。
あっかん=「赤」だったのか。?
幼い頃を想い出させてくれて ありがとう
あっかんとひゃっかんは別の言葉だったのですね。
あっかんデブガニ、見てみたいです。
でも、そんな強そうなカニが家の中にいたら、ちょっとひるみますね。
沢ガニくらいがちょうどいいかな。
そうかなぁ〜って思ったのですが、まるで半導体のようでもあるなぁと。
のりは有明産がおいしいなと思っていましたが、実際はこんな風に養殖されているんですね。
伊万里にも行ったんですねね〜いいなぁ〜。
わくわく読ませてもらいました。
かにの色が鮮やかで、普通に町にいるって、関東の感覚とはいや、関西の感覚とも違う感じです。
半導体! 確かにそんな感じでした。
伊万里は始め、寄る予定が無かったのですが、ダンナさんに、毎日「いまり〜いまり〜」と呪文をかけていたら、最終日に連れて行ってくれました。
カニの色も、地域によって違うのですね。