北海道に移り住んだ夫婦が営むパンとコーヒーのカフェを舞台に、パンをめぐって様々な人たちが癒されていくというストーリーです。
北海道の自然がすばらしかった。
優しい主人公達に心がなごみました。
が、それ以上にこの映画、とにかく、めちゃくちゃ、パンが食べたくなるんです。
出てくる食べ物がいちいちおいしそうで、パンが焼ける音とか、パンを割るときの音まですごくおいしそう。
映画のレビューを観ても、
「映画館からの帰り、やたらとパンを買い込んでしまいました」
という意見多数なのもわかるわかる。
話は変わりますが、妊娠中は、何かの食べ物を、偏執的に好きになるとよく聞きます。
それは、マックのフライドポテトだったり、トマトだったり、炭酸飲料だったりと人それぞれらしい。
で、出産したとたん、悪霊払いしたように食べたくなくなるらしいのですね。
私にもそういうものが出てくるんだろうか、と期待半分、恐れ半分でいたのですが、幸い私には
「どうしてもこれが食べたいっ」
というものはありませんでした。
が、この「しあわせのパン」を観た後、私はどうしてもパンが食べたくなってしまった。
それも今すぐ。
「あ、偏執的に好きになるって、きっとこういう気持ちなんだ」と気づいたのです。
そんな、パンに対する愛情のもって行き場がないので、館林のパン屋さんを紹介してうさをはらします。

まずは、「ベーカリーカフェNiwa」さん。
ここは城沼のほとりに建っていて、大きな窓からは水辺が見渡せるなごみ空間です。
散歩の途中で一休みするにもうってつけ。

手作りパンがおいし〜い。

ご主人のいれてくれるコーヒーが名物だそう。
私はコーヒー好きなのですが、カフェインが・・・。
コーヒーが売りのカフェだというのに、私はわがまま言って、特に牛乳多めのカフェオレにしていただきました。

2件目は、実家から一番近い天然酵母のパン屋さん、「チャチャぷうま」です


店内は南米音楽がかかっていて、素敵な空間。
失礼ながら茂林寺前駅(館林駅の一つ先の駅)周辺にこんなおしゃれなパン屋さんがあるとは驚きでした。
ちょっとわかりづらい場所にありますが、どのパンも味わい深いのです。

これはクリームパン。
ふわっふわでした〜。
こういうのもおいしいですが、私はがりがりするくらい噛みごたえのあるパンが好きなんですよね。
なので、ライ麦とか全粒粉を使ったお食事パンも充実しているチャチャぷうまさんはお気に入りです。

3つ目は「ベーカリー長安」さん。
ここもおすすめ。
いろいろと意表をついてくるパン屋さんなのです。
外観はファミレスのようでもあり・・・しかし、どうしてパン屋なのに「長安」なのか。

パンの種類も豊富です。

天然酵母のパンだそうで、どれもおいしそう。
イートインスペースも広く、買ったパンをその場で食べられます。

日替わりスープも飲み放題。
太っ腹です。
ところが、ふと、ランチメニューを見てみたら、
「レバニラ炒め」
「餃子」
「半ラーメン」
などという文字が並んでいるではありませんか。
一見、おしゃれパン屋さんなのに、他のメニューが中華というところが長安という名前の理由のようです。
が、お店にいるお客さんの大半は女子で、楽しそうに焼きたてのパンを選んでおり、レバニラランチを食べている人はひとりもいなかったのでした。

コーンスープと明太子フランスパンをいただきます。

こちらは「列車パン」
違う種類のパンが一口サイズで連結してます。
「ここに来ると必ずこのパン買うのよ〜」
というお姉さんの声に誘われました。
焼きたてパンの香りにうっとりしながら窓辺を見ると、そこにはこんなのぼり旗が。

まぁ、長安だからね。
ラーメンも仕方ないわね。
と思いつつ隣の旗を見ると、

パン屋に自衛官募集。
ますますこのパン屋が好きになってしまったのでした。