2013年02月28日

城沼おさんぽコース

福寿草2.jpg



館林@実家紹介シリーズ第二弾。
妊娠10か月に入って、検診のため、産婦人科に行きました。
検診では毎回、血圧、検尿、体重測定を必ずするのですが、今回とうとう理想体重をオーバーしてしまいました。
それも、二週間で2キロ増!
担当の女医さんが一言。

「これ以上体重を増やさないように」

うっ。
だって、実家にはいただきもののお菓子とか、果物とかいっぱいあったんだもの。
実家での上げ膳据え膳生活がきっちり体重に反映されていたのでした。
女医さんが言うには、体重を押さえることが、安産への一番の近道なんだそうです。
10か月に入ったら、(体調が良ければですが)どんどん歩いてOKだそうで、なるべく歩こう!
と決心したのでした。

館林は沼が至るところにあります。
せっかく歩くのなら、少しでも自然の中を歩きたい。
と思って行った城沼は、私のお気に入りの散歩コースになりました。


城沼2.jpg


城沼は一週8キロ。広さも、見かけも、沼というより、湖のようです。
かつて館林城はこの沼を天然の要害として利用していたそうです。
沼の周辺には、つつじヶ丘公園や、科学館、館林城跡、尾曳神社、善導寺などの名所旧跡が集まっています。


城沼・蓮.jpg


水辺に映った茎が幾何学模様に。
よく見ると上の写真は蓮の茎でした。
昔はレンコン栽培もしていたそうです。
花の時期は蓮の花の中をボートで遊覧もできますよ。


城沼3.jpg


水辺には水鳥がたくさん。
地元の人たちの憩いの場でもあるらしく、常連さんと思われるおばさんがパンを持って現れると、水鳥が一斉に集まってきます。
おばさんの服を引っ張ってパンをねだる白鳥の頭を、おばさんが叩いているところは、まるで飼い犬のような馴染みかた。


城沼4.jpg


優雅そうに見えて、白鳥って、けっこう大胆なのですよ。


白鳥.jpg


いつも水の中にいると思っていた白鳥ですが、陸に上がってひなたぼっこも好きらしい。
近くで見ると、思っていたより大きくて迫力があります。
友人は白鳥の首を見て
「掃除機のノズルみたい」


城沼1.jpg


水鳥達のくつろいでいるイカダのような物、これは人工的に作った
「浮島」
です。
この、浮島には炭やプラスチックが入っていて、浄水器のような役割をしています。
城沼は、夏にはアオコ(粒子状の藻)が発生するのですが、沼のプランクトンや栄養を浮島の上に生える植物が吸い取って+水を濾過して沼をきれいにしているのだそうです。
がんばれ、浮島。


福寿草.jpg


桜のつぼみはまだ固そうですが、沼の周辺は春でした。
福寿草が、まぶしいくらいに咲いています。


クリスマスローズ.jpg


こちらはクリスマスローズ。
どちらも、春告げ花ですね。
明日からは3月。
近づく春が、ますます待ち遠しくなりました。



posted by 智子 at 11:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 館林の実家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月27日

茂林寺のひな祭り

茂林寺1.jpg


2月の中旬から、出産のため、館林の実家に帰省しています。
実家でゆっくりするのは久しぶりです。
友人が遊びに来てくれたので、子供の頃の遊び場だった茂林寺に行きました。


茂林寺山門.jpg


茂林寺は「分福茶釜」の昔話で有名なお寺です。
茶釜に化けたタヌキが和尚さんに正体を見破られ、和尚さんへの恩返しに村人達に綱渡りを見せる、というお話は、よく知られていますよね。

このタヌキ、実は嬬恋村で悪さをしたタヌキが館林に逃げて分福茶釜になったという伝説もあるのです。
意外なところに嬬恋村と館林の接点があったのですね。

茂林寺に伝わっている寺伝では、
応永三十三年に、仏に仕える正通という人が全国行脚をしていた時に、群馬県の伊香保に立ち寄りました。
その時に守鶴という、じいさんの僧に出会います。
意気投合した二人は館林にやってきて茂林寺を建てます。
守鶴は、初代から十代まで代々の住職に仕えました。その間161年!
最初からじいさんだったはずなのに・・・。

ある時、千人法会という大規模なお茶会がありました。
千人もの来客にお茶を出したいけれど、そんな大きな湯釜はありません。
が、どこからか守鶴が持ってきた茶釜は、お湯がくめどもつきぬ不思議な茶釜で、お茶会は大盛況の内に終わりました。

すっかり株を上げた守鶴でしたが、その後、不幸な出来事が。
ある日、寺の小僧は見てしまったのです。
昼寝をしていた守鶴に、毛の生えた手足としっぽが生えていたのを。
守鶴はタヌキだったのでした。

「もうここにはいられない・・・」

と悟った守鶴はタヌキの姿となり、寺から消えました。


茂林寺.jpg


と、言うのが寺の言い伝えです。
守鶴が住んでいた伊香保は嬬恋から車で1時間ほどですから、嬬恋村を追われたタヌキが伊香保に潜伏していて、館林に行き着いた、というルートもありそうな話です。

今でも、茂林寺には、昔タヌキだったという巨大な茶釜があります。

私が子供の頃は、本物のタヌキも境内で飼っていましたね。

どういうつながりかはわかりませんが、M24軽戦車というアメリカ製の戦車まで境内においてあり、子供達の格好の遊び場所になっていました。
今は残念ながら撤去されています。
この戦車、中に入ったはいいけれど、狭くてときどき出られなくなるんですよね。
きっと、何十人もの子供がそういう事をするので撤去されてしまったのではないかと想像するのですが。

そうそう、なぜか
「ダークダックス音楽館」
という施設も近くにできていました。

こういう混沌としたところが、館林の特長かもしれません。


茂林寺3.jpg


この日は、ひな祭りも近いということで、タヌキ達はおひな様の着物を着ていました。
季節によって茂林寺のタヌキ達はいろいろなコスプレをするそうです。昔は無かったコスプレに、お寺といえども、企業努力は必要かと感じます。

今はまだつぼみですが、4月になると、桜がきれいですよ。
特に大きなしだれ桜は見事です。
春になったらお出かけしてみてはいかがでしょうか。


☆茂林寺へのアクセス
http://www7.plala.or.jp/morin/access.html
posted by 智子 at 10:57| Comment(9) | TrackBack(0) | 館林の実家 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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